比類なき発想。継続する革新。 比類なき発想。継続する革新。

比類なき発想。継続する革新。

HISTORY 未来を独創する“空を指す鍵”

世界でも類を見ない時計大国、スイス。なかでもジュラ山脈の南麓に位置するラ・ショー=ド=フォンは時計産業の中心地であり、2009年には「ラ・ショー=ド=フォンとル・ロックル、時計製造業の都市計画」の名でユネスコの世界遺産リストにも登録されました。

そんな歴史と文化が香る山間の街でコルムが誕生したのは、1955年のこと。複数の世界的ウォッチメーカーで時計製造に携わったルネ・ヴァンヴァルドが、彼の叔父にあたる時計職人のガストン・リース、その妻のジュリエット・リースとともに新たな扉を開いたのです。

誰もが知るようなビッグブランドで数々のヒットクリエイションを手掛けた彼が、カリスマとしての地位を一度投げ打ってまでして叶えたかったもの。それは、これまで誰も見たことがないような革新的で型破りな時計の創造でした。

コルムの特徴的なブランドエンブレム“空を指す鍵”も、創業以来変わらないブランドアイデンティティである革新性を示したものです。常に挑戦を忘れず高みを目指し続ける姿勢は、まさしく創業者の生き方であると同時に、ウォッチメイキングの理想形を描いたものとも言えるでしょう。時計という小さな機械には無限の可能性が秘められていることを、コルムは確信しています。

高い技術力と独創的なアイディアで、より輝かしい時計の未来を切り開くコルム。その功績と迷いなきチャレンジが認められ、ルネ・ヴァンヴァルドは2000年に時計業界のノーベル賞とも言われるガイア賞を起業家として初めて受賞しました。そしてコルムは今日もさらなる高みに到達するべく、ラ・ショー=ド=フォンの工房で新たな時計を作り続けています。

LEGACY たゆまぬ挑戦が時計の常識を変える

革新的で情熱的なアプローチにより、コルムはこれまでに数多くの傑作を生み出してきました。スクエアな防水ケースを携えた初代モデルを1960年に発表したアドミラルは、今なおブランドのアイコンウォッチとして君臨。ただしほかにも、歴史的話題作は枚挙にいとまがありません。

たとえばブランド創業間もない1957年には、筒状のケースにムーブメントを収めた「ゴールデンチューブ」がお披露目となります。残念ながら現行コレクションからは姿を消していますが、時計内部をベルトが貫く同モデルのアヴァンギャルドな設計は大きな賞賛を集め、ブランド初期の代表作となりました。

また、アドミラル誕生後の1964年には本物の20ドル金貨で超薄型ムーブメントをサンドした「コインウォッチ」を発表。こちらは現行モデル「ヘリテージ」のモチーフともなっています。続く1966年には文字盤上ではなくベゼルにインデックスを刻んだ「ロムルス」を、1970年にも孔雀の羽を文字盤に使用した「フェザーウオッチ」をリリースするなど、次々と新しい発想を具現化していきました。

一方、1976年には英国の高級自動車メーカー「ロールス・ロイス社」とのラグジュアリーなコラボレーションを実現。車体のラジエーター・グリルをデザインモチーフとした時計「ロールス・ロイス」は、ともにクラフツマンシップを軸足に置く異業種間の架け橋として歴史的にも大きな意味を持ちました。

その後も挑戦は続き、1986年には「メテオライト」をリリースします。世界で初めて本物の隕石を文字盤に使ったデザインは、従来の常識を飛び越えるコルムの姿勢をあらためて象徴するもの。コルムの革新は、日々進化を遂げる技術力に加えて時代性という洗練と同居することで、唯一無二の地位を確立するのです。

MASTERPIECE 革新を体現する5つのコレクション

ブランド名は、「議会で議決をとるための絶対多数」を意味するラテン語「Quorum」に由来。そこには、世の中に支持されるブランドになりたいという創業者の願いが込められています。つまり、目指すのは決して独りよがりの革新ではなく、あくまで着用者のライフスタイルを豊かにする新たな価値観の創出。そのためコルムの時計は、シンプルな3針からミニッツリピーターなどの複雑機構にいたるまで実にバリエーションが豊富です。

現在ラインアップの根幹を担うのは、前述のコインウォッチをベースとした「ヘリテージ」、伝説的ヨットレースの名を冠する「アドミラル」を含む、比類なき5つのコレクションです。バゲット型の美しいムーブメントが露わになった「ゴールデンブリッジ」は合計で7つもの特許を取得し、アドミラルとともにブランドの根底を担うオートオルロジュリーの賜物。

レンズ状のクリスタル風防を用いた「バブル」、実験室という意味を持つニューコレクション「ラボ」もまた、創業時から掲げる革新性を体現しています。

デザインと技術の両輪は、本物のウォッチメイキングに欠かせません。そのうえでコルムは、ユニークな発想と厳密な品質管理を追求しています。だからこそ一過性なものでなはい、日々アップデートを繰り返す革新が実現しうるのです。コルムの冒険は、これからも続いていきます。