端正なルックスと明るいキャラクターで日本のゴルフ黄金期を支えてきたゴルファー、芹澤信雄。温厚でストイックな姿勢ゆえ後輩からのリスペクトも厚く、総勢20名を超える大所帯であるチームセリザワを率いる。レギュラーツアー5勝、シニア1勝の華々しい成績を支えてきた芹澤流のゴルフ道を振り返り、コルムにも通じるブレない姿勢の原点を紐解いていく。

THE TIME
〜こだわりの時間〜
10:00 PM

就寝

必ず7時間は寝たいんです

みなさんご想像のとおり、プロゴルファーの生活は朝が早いんです。スタート時間にもよりますが、だいたい6時には起床。試合のある日は、スタートの3時間前にはゴルフ場に入ります。食事したあと、軽くストレッチして練習場でパターを20分くらい。試合後は、練習したり、体のケアをしたりすると、チームのみんなと夕食を始める時間になります。
就寝はだいたい午後10時から11時のあいだ。7時間は睡眠をとりたいんですよ。疲れを翌日に持ちこさないためには、きちんとリカバリーすることが大事。結局、ぐっすり寝るには、練習をたくさんするのが一番なんですよね。とにかく体を疲れさせる(笑)。それと、必ず“マイ・枕”を持参しますね。僕は、ゲンを担ぐタイプではないんですが、こればかりは続けています。
シニアゴルファーの場合、月曜はオフですが、火・水は練習。木曜日にプロ・アマ戦があり、金・土・日は試合。このように1週間の動きが決まっていて結構タイトなんです。よく、ゴルフを知らない方からは、「ツアーで全国回れて羨ましい」と言われることもありますが、コースとホテルの往復ばかりで、観光したことはありません(笑)。
毎週のように試合に参戦するので、カラダは資本。スポーツマンとしては単調ながらもルーティーンを積み重ねる日々を過ごしています。さすがに30年続けているので、ちょっと飽きてますが(笑)。

階段を一段ずつ昇っていたら
ここまで来ていたという感じ

もともとはスキーの選手だったそうですね。なぜゴルフを?

高校時代はスキー一本でした。ゴルフとの出合いは、スキーをしない季節の資金源としてゴルフ場でキャディのアルバイトです。高校3年の夏に、スキーでの進学を止むを得ず断念することになって、バイト先のプロから「ゴルフをやってみないか?」と誘われて。これが始めたら難しい。もともとのスポーツマン魂というか、できないことが悔しくて、練習していくうちにまんまとハマりました(笑)。もう、その年の9月にはプロゴルファーになると進路を定めていましたから。ですので、高校に通いながら練習の日々です。スキーに注いでいた情熱はすべてゴルフに。結果、18歳から始めて22歳でプロのテストに受かった。普通の人が通った大学の4年間が、僕のプロに受かるまでの修行期間。4年で受かるなんて大したもんだと言われましたが、僕の場合は、目の前の目標をひたすらやってきた結果という感じです。
こうして今も取材を受けていますが、僕がゴルフ界に名を残せる存在になるなんて夢にも思っていなかった。思い起こせば、まずはプロ合格、そして、ツアーの出場、シード選手になる、優勝したいと、階段を一段一段昇ってきたイメージです。そのためにはとにかく練習。それは本当に苦ではなかったです。練習をすればするほど、結果がついてきて、成績が残せれば、また練習も楽しくなる。スキーは一回のミスが命取りでしたが、ゴルフは18ホールのなかでの勝負。失敗してもリカバリーができる。ゴルフは本当に奥が深いスポーツだと思います。

チームセリザワをとおして
ゴルフの魅力を
広めていきたい

ゴルフ人生のなかで、いちばんつらかったことは?

やはり、ケガですね。45歳のころ、左肩の腱板を損傷しました。ゴルフが思うようにプレーできなくなる。これは一番つらいことです。その後3年くらいは本当にゴルフをやりたくないな、という感じで。ゴルフには50歳以上から参加可能なシニアのツアーもありますので、先を見越すとこのままじゃダメだと。医者から練習を止められまして、これは僕にとって「やめろ」ということと同じなので、結局手術を受けることにしたんです。やはり体にメスを入れるのは、怖かったです。ただ47歳のときに手術をして、3年ほどリハビリ。このときは大変でしたが、50歳でシニアに参戦してすぐに優勝できたときは無上の喜びを感じました。補欠のいないスポーツなので、自分のなかで解決しなければいけないんです。

今は、チームセリザワとしての活動もありますね。

きっかけは、藤田寛之プロから練習に誘われたこと。チームとして活動しようという強い意気込みがあったわけではないんですが、だんだん仲間が集まって来た。とある記者さんが、ジャンボ軍団とは違ってソフトな印象。チームみたいだねと言い始めてから、「チームセリザワ」が一人歩きした感じで。今は大所帯となって、みんなが活躍してくれてうれしいです。
まだ現役ですが、今後は、より後進の指導に力を入れたいですね。2年前に設立したチームセリザワ ゴルフアカデミーに、昨年10代の若手が入ってきて面倒を見てますが、彼にもプロとして羽ばたいていってほしいなと。
チームセリザワとしてメディアに向けてゴルフの魅力を発信しつつ、ゴルファーの育成にあたってお世話になったゴルフへの恩返しをしたいですね。

時計は数少ない趣味のひとつ

車と時計だけは、本当に大好き。車は、そうそう買い集められるものではありませんが、腕時計はお手軽。プロゴルファーはウェアもギアも契約があるので、腕時計だけは自分らしさを出せるところなので、特に気遣います。レギュラーシーズンを戦っていた当時は、アメリカにペイン・スチュワートという選手がいて、彼が腕時計をつけながらプレーをしていました。それが格好良くて、真似したものです。
好みというのは特になくて、流行に弱いんです。店員さんに「これが流行ってます」と言われるとすぐに買ってました。いいお客でしたね(笑)。当時は、一年に一本ご褒美感覚で、優勝したらさらに記念にといった感じで。今でも50本近くは所有してます。
コルムのアドミラルも持っていましたよ。30年前くらいですかね。日本にも入って着ていて、12角形のデザインとネイビーのダイヤルが格好よくて。当時は知らなかったですが、船舶の国際信号旗なんですよね? 海の男らしいのたくましさが格好いいですね。
時計のオフィシャルスポンサーとしてコルムさんについてもらって、光栄です。今回僕が着用しているのは、「チームセリザワ」特別モデル。ベゼルまでブルーになっていて存在感抜群。さらに、ストラップに施されたステッチがチームカラーになっているので愛着もひとしおですね。

芹澤 信雄プロ着用モデルはこちら

プロフィール

1959年静岡県生まれ。TSIグルーヴアンドスポーツ所属。現在はシニアオープンに参戦中。1982年にプロテスト合格後、87年日経カップ優勝。96年には日本プロゴルフマッチプレー選手権で日本メジャーを初制覇。活躍を続ける一方、メディアでの露出も多い。藤田寛之プロや宮本勝昌プロ、西山ゆかりプロなどが参加するプロゴルフ集団、チームセリザワを結成。互いのゴルフ技術研鑽に勤しみつつ、2015年にはアカデミーを設立するなど、ゴルフライフの発展にも寄与している。

TEAM SERIZAWA オフィシャルサイト
TEAM SERIZAWA オフィシャルFaceBook
TEAM SERIZAWA オフィシャルInstagram