コルムの掲げる「CRAFT YOUR DREAM」を地で行くプロゴルファー、芹澤信雄さん。唯一の趣味だという腕時計にまつわるフリートークを、時計ジャーナリスト、岡村佳代さんとともに。

大好きな腕時計は、数少ない趣味のひとつ

岡村:腕時計が、大変お好きだと伺いました。その魅力はどこですか。

芹澤 服装を飾る数少ないお洒落のひとつです。貴金属のアクセサリーを着けないので、服と同じようにコーディネイトするのが、楽しいんです。道具やウェアは契約があるので、腕元だけは自由。だったら腕時計で遊んでみようかなと。

岡村:時計にハマるきっかけはあったんですか。

芹澤:ペイン・スチュワートという、かつての人気ゴルファーが腕時計を着けたままプレーしていましてね。めちゃくちゃ格好良かったんですよ。それで自分も、と。当時人気の薄型時計を着けてプレーしましたよ。80年代ですかね。ウェアと合わせるのが楽しくて。8種類くらいベルトのバリエーションがあったんですが、試合に全部持って行って、コーディネイトに合わせて変えていましたね(笑)。

岡村:すごい! さすがお洒落さんですね。今もそうですし、ウェアもいつもキマってます。ウェアに合わせて、となると、どれくらい時計をお持ちなんですか。

芹澤:今はもう、数えられないです(笑)。20代の後半くらいから、試合に勝ったり、好成績を収めたりすると、自分にご褒美という感じで毎年のように買っていました。今も、気になる時計があれば、衝動的に買ってしまいます。

岡村:奥さまのリアクションが気になります(笑)。

芹澤:怒りはしませんけど、半分あきれてます。だから、たまに妻のも買うんです(笑)。

芹澤さんも購入したという1983年に登場した「アドミラル」のオリジナルモデル。
国際的なヨットレース「アドミラルズカップ」にオマージュを捧げた個性的なデザインで一斉を風靡。

岡村:コルム「アドミラル」のオリジナルモデルもお持ちだとか。

芹澤:はい。ネイビーとゴールドの配色、12角形ケースという独特な形、それに旗のマークが可愛くてね。当時も衝動買いの虫が疼きまして。時計店で見つけてから、銀行におろしに行って即買いです(笑)。

岡村:そこまでして!(笑)。

芹澤さんも購入したという1983年に登場した「アドミラル」のオリジナルモデル。
国際的なヨットレース「アドミラルズカップ」にオマージュを捧げた個性的なデザインで一斉を風靡。

芹澤:5万円くらいかなと思ったら、桁がふたつ違いましたから。本格派なんだなコイツ、と。ネイビーの次に、プラチナのモデルまで買っちゃいました。

岡村:かなり惚れ込みましたね! プラチナというところにセンスを感じます。

芹澤:ベーシックなメタルカラーなので、目立たないお洒落になるかなって。何とでも合わせやすいし。やっぱり何と言っても旗のデザインが、他にはないですから。

岡村:国際海洋信号旗の図案を用いて、インデックスの1〜12を表しているところは、当時でも斬新でした。私もバブル時代には、コンサバな女子大生のお姉さまたちが皆、この時計を着けていて。それに憧れていたひとりです。私は買えませんでしたが(笑)。

芹澤:確かに女性もしていましたね。そのあと、他のブランドからも結構、ヨットレースをイメージしたような時計が出たじゃないですか。

岡村:「アドミラルズ カップ」とのコラボレーションは、コルムが一番手なんですよ。

芹澤:そういう時代を切り開く感じもいいですね。買っておいてよかった。

岡村:コルムといえば、そういう「一番手」のものが多くて、コインをケースに使ったモデルや、橋がデザインソースになる「ゴールデンブリッジ」なんかが有名です。

芹澤:僕は、「バブル」も持っています! インパクトがあって好きですね。気がつくと時代時代で買っているんだな(笑)。

岡村:相当なコルムファンですよ(笑)。「バブル」は、半球型のサファイアクリスタルが、他にない個性で話題になっていて。今でもアーティストとのコラボレーションをするなど、独自のポジションを築いています。

左から、「ゴールデンブリッジ」「コインウォッチ」「バブル」。コルムの核となる代表作。

芹澤流、腕時計との関わり方

着用しているのは、「アドミラル レジェンド42 チームセリザワ特別モデル」。
レザーストラップのステッチに、チームカラーであるブルーを用いた一本。

岡村:芹澤さんご自身、時計の好みはおもちですか?

芹澤:基本はスポーティなモデルが好みです。スーツを着ることが少なくて、ジャケットが多いので、適度にバランスが取れるんですよね。ゴールドは、成金っぽくて苦手です。僕よりも時計が浮いてしまうイメージです。時計に自分が負けてしまいそう。

岡村:お似合いになると思いますよ。

芹澤:僕は腕が細いので、あまり大きな時計は着けません。当時は、薄型時計以外は選ばなかったと思います。「アドミラル」も、それが良かった。

岡村:最近は、昔よりも時計自体が全体的に大きくなっていますね。

芹澤:じつは最近、少し大きくてインパクトがあるデザインも好きなんですよ。昔だったら選ばなかったものも選ぶようになってきました。

岡村:アドミラルも変わりましたね。

芹澤:昔の薄型もいいけれど、最新のモデルも好き。立体的になって、デザイン的により洗練されましたよね。ケースが大きくても嫌味じゃない。一目でわかる個性は、やっぱり一番の持ち味です。何よりスポーティです。

岡村:最近のお気に入りは、チームセリザワモデルですか? 

芹澤:もちろんです。見た目の割に軽さがあるし、ストラップのステッチにブルーを入れている点もお気に入りです。ネイビーのベゼルも美しく、今日のようなジャケットスタイルでも、カジュアルな服装にも合わせやすいですね。

着用しているのは、「アドミラル レジェンド42 チームセリザワ特別モデル」。
レザーストラップのステッチに、チームカラーであるブルーを用いた一本。

コルムでは、日本の正規販売店でご購入いただいた方へ、アフターサービスを充実させています。
十分な知識を持つエキスパートがサービスセンターに常駐。
安心・快適に使い続けられるように万全の体制でサポートします。
https://corumwatch.jp/after_service/

岡村:芹澤さん、休日にクルージングされてそうです(笑)。

芹澤:よく言われます。たまに「サーファーです」とか冗談を言いますが(笑)。でも、全然海へは行かない。日焼けはゴルフのせいなんですよ。チームセリザワの後輩、藤田くん(寛之プロ)は、船舶の免許を持っているから、より似合ってますよ。

岡村:昔からお持ちのコレクションは、着けなくなったりするのですか?

芹澤:いいえ。今でもみんな4番バッターです、僕にとっては。どれも好きで買っているので、いつでも着けたい気持ちはあるんです。

岡村:わかります。でも、腕は一本ですからね(笑)。それだけお持ちですと、メンテナンスも大変ではないですか?

芹澤:実は、僕、メンテナンスをしたことが一度もないんです

岡村:それは大事件です!(笑)。

芹澤:毎日がほとんどゴルフ漬けだと、なかなか、お遊びで時計を着ける時間が実質的には短いというのもあって、不都合はないんですけどね。

岡村:機械式時計は、歯車とぜんまいで動きますので、注油や調整など、定期的なメンテナンスが欠かせないんです。コルムを扱われているGMインターナショナルさんは、アフターサービスが充実しているから、ぜひ、「アドミラル」だけでも見ていただいたほうがいいと思いますよ。

芹澤:なるほど。それはぜひお願いしないと!(笑)。

コルムでは、日本の正規販売店でご購入いただいた方へ、アフターサービスを充実させています。
十分な知識を持つエキスパートがサービスセンターに常駐。
安心・快適に使い続けられるように万全の体制でサポートします。
https://corumwatch.jp/after_service/

チャレンジを続ける、プロとしての美学

岡村:ここからは、ゴルファー芹澤信雄さんに迫りたいと。コルムさんが掲げる「CRAFT YOUR DREAM」という姿勢に、チームセリザワの姿が重なると思うんです。ゴルフという個人競技で、なかなか生まれにくい発想なのかなと。チームでなんかやってやろう! みたいな感じで生まれたんですか?

芹澤:全然そんなことなくて。藤田くんが最初声をかけてきてくれたのが最初で、宮本くん(勝昌)が加わって、その後自然と仲間が集まってきた感じです。結果、20人近い大所帯に。とある記者の人が、何気なく発した「チームセリザワ」というのが徐々に定着しました。チームという柔らかい響きもなんとなく僕らに合っているなって。

岡村:個人スポーツだからこそ、仲間っていうのは大事なんでしょうね。

芹澤:そう、ともすると孤独になってしまうんですよ。仲間がいると気持ち的に楽。年間通じて、ツアーや練習でゴルフ場にいるので、家族よりも一緒にいる時間が長いんです。だから、チームには他に人には説明できない独特の感情がありますよ。

岡村:今日、初めてお会いして、お話させていただいて思いますが、きっと芹澤さんがリーダーだからですね。CDなんかも出されていて楽しそう。明るくポジティブな印象があります。

芹澤:ネガティブは敵ですね。僕もこの歳になって、まだ手術をして人工股関節にしたりして、まだまだ前を向いていたい。医者には、これで20年は大丈夫とは言われました。目指しているのは、生涯現役です。さすがに80歳までは、とは思いますが(笑)。

岡村:きっと、チームメイトもそうした芹澤さんの後ろ姿から、学ばれているんでしょうね。

芹澤:そうだとうれしいですね。ゴルフを、趣味で続けるという選択肢は僕にはないんです。多分テンションが上がらない(笑)。人に見られる緊張感がなければ、ゴルフってつまらない。プロだからこそ、見せることにはこだわりたいんです。だから、辞めるときは、見せられるゴルフができなくなったときですね。

岡村:美学があります。格好良くなきゃいけないという。

芹澤:コルムさんだけでなく、ウェアのブランドに関しては30年続いているサポートがある。ありがたいことに、いまだにカタログに出させていただいて。だから、服が似合わなくなったら終わりだし、格好よくありたい、というのは、常に頭にあるんですよ。人に見られる緊張感のなか最高のパフォーマンスをする。プロはそうあるべきだと、僕は思います。

岡村:コルムはそうした美学をもつ芹澤さんのおメガネにかなったブランドなんですね。

芹澤:まさしくそのとおり、100%そう思っています。そして、これから60歳になるので、グランドシニアのカテゴリーになります。そうなると僕が一番の若手。そこで優勝して、コルムの時計着けた腕を、カップとともに高らかに掲げたいです。

プロフィール

芹澤信雄(㈱TSIグルーヴァンドスポーツ所属)
プロゴルファー。世代の異なるプロゴルファー約20名からなるチームセリザワを結成し、ゴルフ界で異彩を放つ。ブランドのアンバサダーを務めるほか、CDを出すなど、個性的な活動でも注目されている。

岡村佳代
毎年、スイスで行われる2つの新作発表会を取材。幅広い見識をもとに、メンズ・レディス両面から機械式時計の魅力を、ラグジュアリー誌を筆頭に数々のメディアで伝えている。